| ほんの小さな物語 -異端の魔導士- アド・ア・ヴァージ編 第33話 |
| 投稿者:JR(名取) 投稿数:96 |
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ジャンル:幻想
点数:6 点
ふと目を覚ます。思い出したように湧き上がる倦怠感へ、内心で溜息を一つ。グラビデでも仕掛けられたように重い身体を、ベッドから引き千切る風に、じっくりと持ち上げる。輪郭を喪失し、レイヤーを曖昧にした背景を映す、双眸のアングル。同一の速度で、やはり同様にその残痕を引き摺りながら、移行した。 一、二、三、四。何をするでもなく、ぼんやりと拍を取る。小さく開いた口から、今度こそ本当に太息を一つ吐く。いつものことだ。他の何者でもない、二日酔いのそれである。 ターゴイズの様な鮮鋭である水色の双眸も、気が抜けて台無しだ。その印象的な双眸を、年寄りが腰を起こすように、気怠そうに移行した。
その視線の先に映ったのは、水の入ったコップを差し出す世話役のモーグリであった。 表情を読み取りにくい細い瞳の先、そこにあるものの正体。依然アングルのぼやけた彼の瞳でも、判別出来るようだ。礼を言わずにコップを受け取って、口へ運ぶ。やはり、礼を言わずに、空になったコップを返した。 モーグリは、項垂れて溜息を一つ。いつものことだ。他の何者でもない、二日酔いのそれである。飲んだ翌朝の挨拶は、決まってこれである。モーグリは諦めがついたのか。項垂れたまま身体の向きを変えると、そのまま台所へと行方を運んだ。 決してこの主従関係の間柄が、上手くいっていないというわけではない。長年連れ添った夫婦のようなものだ。阿吽の呼吸。もしくは、つうかあという“いい言葉”も存在する。従って、双方共に、互いの挙動へ癇癪を立てる様子は見せていない。あくまで“いつものこと”なのである。
水を飲み終えた彼――アドアヴァージは、重い腰を持ち上げて欠伸を一つすると、ゆっくりと歩み始めた。行方は、ハンガーに掛けた冒険着(ウールロープ)。目的は、その内ポケットに忍ばせた懐中時計。人の先天的欲求に、“時間”というカテゴリーも含まれていたであろうか。起床してまず時計を見るのは、彼だけではないと思う。 台所に引っ込んでいたモーグルが戻って来たのは、彼が、依然気の抜けた瞳で文字盤を見下ろしてる最中であった。
「そう言えば、ご主人様宛てにこんな物が届いているクポ」 アドアヴァージが、やはりのっそりと、近付くモーグリへ視線を移した。 モーグリの手には、一枚の封筒がある。差し出すモーグリより、懐中時計を仕舞いながら余した手で受け取って、目を向ける。招待状。達筆な文字でそう題されたその封筒の周囲には、本物であろうか。金色の飾りが施されている。素朴な造りであるが、どこか気品がある。どこぞの貴族にでも宛てられそうなものであった。裏を返すが差出人は無い。封を開けて中身を取り出した。どうやら、表面の題字を書いた人間と、同一人物のもののようだ。アドアヴァージは、変調しないまま瞳で手紙の内容を追う――と。
アドアヴァージに表情が蘇る。それは、打ち上げられた花火が弾けるのと同一の速度であった。彼の心内で焦燥、そして驚愕が、ぱあんと花火を上げる。 モーグリは、不思議そうに見上げていた。眼前で、表情を固めて突っ立つ主人の様を。阿吽の呼吸であったとしても、彼が持つ手紙の内容までは計り知れない。だが、その様が異様であることは事実だ。 次第にモーグリの表情へ不安が過ぎり始める。胸元が騒ぐ。つうかあと呼称される間柄で伝わるのは良いものばかしではない。歓喜は勿論であるが、悲哀、不安、苦悶――それらも然りであるのだ。モーグリが知覚したのは後者。主人が、花火に打ち拉がれる時間が長ければ長い程、モーグリは、それらに心内をゆったりと掻き混ぜられていた。 「ご――」 ついに耐え兼ねたモーグリが、開口した瞬間である。アドアヴァージが、片手で広げていた手紙をくしゃりと握り潰した。それと同時に、表情を決意で引き結ぶ。 モーグリは自身で言葉を停止し、表情筋を震わせた。その頃には、既にアドアヴァージは弾けていた。一目散にドアへ向けて駆け出したアドアヴァージは、撥ね退けるようにドアを押し開ける。気勢を相殺しないまま、言葉も無く部屋を出た。
モーグリは、固まっていた。ただ、ただ、その場に、唖然と。 言動する者の存在しないこの部屋の有様は、まるで、絵画の如く停止しているようであった。その最中で、モーグリもすっかり思考を“お留守”にしている。 自身へ目もくれずに去って行った主人へ、何も出来なかった。投げかけようとした言葉ですら、自身で腹中へ押し返してしまったのだ。出来る事なぞあるはずが無い。強いてあるとすれば、それは待つこと位だ。彼の帰りを待つこと。それしか、自身の出来ることはないのだ。 モーグリが、ゆっくりと体の向きを変える。暫く動きを停止していたモーグリが始めたのは、食事の支度であった――――――――。
◇ ◇ ◇
アドアヴァージは、ウィンダスの街上を力走していた。困憊した全身を叱責し、四肢を振るう。口元からは、短息を吐き捨てる。通行人に肩をぶつけても、構わずに彼が向かうのは、水の区に存在する『ララブーの尻尾亭』であった。 その理由として、彼が読んだ“招待状”なる文面の中身を記しておく必要がある。彼をここまで虜囚にした、その内容とはこうだ。
この度、私共の開催するオペラへ、貴方様を御招待致します。 尚、貴方様の最愛の方も、既に貴方様のご出席を待ち侘びていらっしゃいます。 『ララブ―の尻尾亭』へ、使いの者を迎えに向かわせております。 ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご出席下さいますよう宜しくお願い申し上げます。
『最愛の方』。これに相当する人物を、アドアヴァージは一人しか見当出来ない。昨日プロポーズをしたばかりの前妻――ケイである。 なぜ、どうして。総ての理屈は、この一言が持つ意味の前に覆された。脳裏に彼女が浮かぶ。容姿、声、そして温もり。ただそれらを想いながら、心内でそわそわと喧しい衝動へ身を任せていた。
それでは話を本編へ戻そう。アドアヴァージは、ブラックティー川の上に架かった橋を抜ける。曲がり角の多い入り組んだ道を左へ、そして再度左へと曲がり、細い路地に出た。 義父が切り盛りするレストランと、この細い路地を挟んで目と鼻の先に建つ宿泊施設。これが、『ララブーの尻尾亭』だ。アドアヴァージは、一息もいれずにドアを押し退けた。 「いらっしゃいませえ」と従業員が、笑顔でした挨拶を気にも掛けず、アドアヴァージは、部屋が並ぶ二階へ気勢を相殺せずに昇段していく。遽然とした男の様を、従業員は不思議そうに見送った。思えば、“使い”とやらが待つ部屋を自身は知らない事に気付く。畜生。疲労と焦燥に塗れた色彩の最中で苦虫を噛み潰し、心内で悪態を吐く。 昇り終えると、そのまま喰らいつくように、末端のドアへ腕を伸ばした。ノブを掴み、乱暴に引き寄せる。開いた。アドアヴァージは、引き寄せたドアと擦れ違うようにしてに部屋へ雪崩れた。
そのまま崩落してしまいそうな勢いと体力のアドアヴァージは、一つ、二つと弱々しい足取りで踏鞴を踏んだ。今まで制止していた疲弊が、バリケードを蹴破って憑依する。盛大な肩息を吐きながら、重く圧し掛かる上体を膝に手を当て、重心をずしりと落とし、支える。反応は無い。外れであろうか。満身創痍のアドアヴァージは、上体を倒したまま顔だけをゆっくりと持ち上げていった。
「随分とお疲れの様だな」 低い男の声が耳へ入る。アドアヴァージの視界が、その下腿部辺りまで捉えていた時であった。 表情を瞬間であるが緊束する。歯噛みしながら、重い荷物を持ち上げるように、自身の上体を直した。 椅子に腰を下ろした声の主の全身が、視界に入る。歯軋りが口内に響いた。彼の表情は、疲弊の色彩が濃厚なその奥で、炎が燈ったようであった。全身が熱を帯びているのは、果たして困憊のためだけであろうか。依然盛大に肩息を吐く彼の瞳は、真っ直ぐ前方の人物を睨み据えている。
依然椅子に腰を下ろす、青いケープのシルエット。上記の通り、声色より性別は男性であると判断できる。腰を下ろしていても判る長身痩躯。そして、目深に被ったフードの下より覗く褐色の肌と長い耳。どうやら、種族はエルヴァーン族のようだ。 しかし、この部屋に存在する人影は一つ。ケイの姿は見当たらない。はめられたのか。アドアヴァージが困憊して低下した思考で考察している最中であった。 青いケープのエルヴァーン族が、ゆっくりと腰を上げる。アドアヴァージが睇視した。エルヴァーン族が、腰を上げるのと同一の速度で、ゆっくりと足を前に出す。そのまま歩み始め、口を開いた。 「そんなに、あの女の事が心配であったのか?」 鼻で笑う。が、抑揚の乏しい声色が感情を曖昧に濁す。アドアヴァージは、返答をしなかった。変調する様子を見せず、じっと瞳を逸らさない。 エルヴァーン族は、構わずに一度停止した話を再開した。 「残念だな。ここにはいない」 やはりエルヴァーン族の声色は、どこか曖昧な感触であった。言葉が終わるや否や、アドアヴァージの腕が蛇のように伸びる。エルヴァーン族の襟に噛み付き、鷲掴みにした。ゆっくりと進んでいた彼の足が止まる。
「ケイは・・・・・・、どこだ」 肩息の最中より、振り絞るような声が、アドアヴァージの口から漏れる。エルヴァーン族は、口を結んだまま黙っていた。 一つ、二つ、三つ、四つ。罅裂(かれつ)したガラス細工のような、緊迫した沈黙が渡る。 エルヴァーン族の腕が、ゆっくりと上がった。方向は、眼前のヒューム族が自身を鷲掴みにする蛇体と同一。 「そんなに慌てなくとも――」 エルヴァーン族の声色が、変化する。抑揚が乏しいのは変化しない――否。消失していた。低調な、のっぺらとした声色が、小さく開いた口元から、ガス漏れのように漏出する。 ゆっくりと上昇していた腕が、静止した。アドアヴァージの表情が、苦痛に歪む。エルヴァーン族の手掌部が、彼の腕に絡みついていた。 一見判断できないが、満身創痍である、ヒューム族の中年男性の腕を、エルヴァーン族の青年の臂力が、容赦なく緊握している。それでも、アドアヴァージは腕を放さなかった。 「直ぐに連れて行ってやるさ」 抑揚を消失した彼の声色は、どこか不機嫌な様子であった。やはり小さく開口したエルヴァーン族は、腰にぶら提げた小袋へ余した腕を忍ばせる。少しして取り出したのは、札であった。表面へ、幾何学的な文字の羅列が走り書きされている。
エルヴァーン族は、もぐもぐと素早く言葉を紡ぐ。アドアヴァージが平然としていたら、それが詠唱であることを理解できたであろう。恐らく、その用途も。魔力の奔流を知覚した頃には、手遅れであった。表情が綻んで下を向く。あれ程に噛み付いてた腕は、エルヴァーン族の襟を離していた。床面へ幾何学模様が浮かぶ。これは――。アドアヴァージが思考を開始した時だった。 二人の姿が消える。正確には転移。床面へ浮かんだ幾何学模様は、転移魔法の方陣であった。だが、デジョンやテレポといった、魔導士が扱う方陣とは異なる。それは、ギアデス等で窺えるものと似ていた。音も無く消滅した二人。後に在るのは、利用者を失って完全に沈黙した部屋と、還り立つ精霊達の化身だけであった―。
◇ ◇ ◇
魔法の転移は一瞬で終わる。次にアドアヴァージが目にしたのは、切り立つ岩壁であった。エルヴァーン族が、アドアヴァージを押し退ける。そのまま歩行を開始した。 踏鞴を踏んだアドアヴァージの表情へ、緊張感が蘇った。エルヴァーン族の行方を注視して追う。まだ息は荒い。肩が、定期的に上下運動を繰り返していた。 エルヴァーン族の行方に合わせて、双眸、顔、体躯の順番に反転させていくアドアヴァージ。体躯を反転し終えるや否や、双眸を大きく見開いた。
エルヴァーン族が、歩みを止めて体躯を反転させる。しかし、アドアヴァージの双眸へ留まったのは、その隣の人影であった。絢爛な装飾を施された椅子に腰を下ろす、街着であるヒューム族の女性。この世界中に存在するありとあらゆる白を、体躯に鏤めたような、美麗な見目。この、殺伐とした景色の最中で、彼女の存在は、まるで一枚の絵画のようであった。 「ケイ!!」 アドアヴァージが叫ぶ。だが、彼女は反応を示さない。ただ俯き加減に首を落とし、心魂を抜き取られた風に、言動する意向を窺わせずにいた。
「どうです、美しいでしょう?」 先程のエルヴァーン族とは対照的な声色。抑揚に富んだ若い男のもの。現実へ引き戻されるように、アドアヴァージの表情へ緊張感が舞い戻る。双眸を移す。ケイが腰を下ろす椅子の後方に、エルヴァーン族の青年の姿があった。 頭髪は、鉛のような金属光沢を蓄えた灰色。長い後ろ髪を、背面で結っている。人のいい笑顔の最中に、ペイナイトのように暗い双眸がある。その男もまた刹那的であった。まるで実体を有さないように、虚ろな感触だ。だが、ケイとは決定的に異系である。それは、彼が夜であるからだ。その男は、闇夜に溶け込み、いつの間にやら人の心内を侵蝕する、虚ろの化身のようであった。様相は穏やかであるのに、どこか、薄気味が悪い。 こいつ――。アドアヴァージが眉間を皺める。閉口した口内で歯軋りが漏れた。アドアヴァージの瞳の奥に再度炎が燈る。憤慨というレベルではない。怨念紛いの憎悪であった。 彼はこの男を知っている。以前に一度、ラテーヌ高原へ姿を現したエルヴァーン族。レイラ・ロニを仕向けて、毒殺させようとした青年である。 虚ろのような男の笑みが深まる。アドアヴァージの反応に満足したようだ。再び開口する。 「本当は、彼女にも踊って頂きたかったのですがね。余りにも聞き分けが悪いもので、こうして彼女の心魂を食べさせて頂きました。実に甘美でしたよ」 アドアヴァージには、この男の言葉の意味が、全く理解出来なかった。否。そもそも聞く耳なぞ持っていないのだ。男が言葉を続ける最中、口元からガス漏れのように言葉を漏出している。言葉はまだ続いていた。 「そうそう。それに、貴方のことを相当待ち侘びていたようだ。最後まで貴方の名を呼んでいた。アドアヴァージ、アドアヴァージ・・・・・・とね」 男は実に愉快そうであった。徐々に歪んでいく表情。弾む抑揚。アドアヴァージの心内に燈る怨念が、それへ釣られるように膨張していく。男はそれを見て、更に愉快そうに口元を歪めた。そんな同族の様子を、青いケープのエルヴァーン族は、呆れた風に眺めている。男を恍然と見上げながら、寄り添うように体躯を密着させていたミスラ族が口を開いた。 「ねえ、先生。とっとと始めよう。私、待ち草臥(くたび)れてしまったもの」 「そうだね。どうやらお客様の方も、もう、我慢ならないといった様子だし」 ミスラ族へ瞳も向けず、男が言葉を返す。ミスラ族が彼へ向けていた双眸を、どろりとアドアヴァージへ遣した矢先であった。
轟音が辺りを包み、大地がくしゃみをした。剣へと化体した大地が、幾本もの爪牙を主人の仇敵へ突き立てたのだ。不思議な事に、ケイにはその内の一本も襲来していない。 詠唱を終えて腕を差し出したアドアヴァージは、前方の様子を注視していた。眉間を皺め、諦視する。土煙と精霊達の化身が空へ昇ってゆく最中、三つの人影がゆらめいていた。 どうやら還り立つ精霊達の化身の最中には、相手のものも混在してるようだ。二人のエルヴァーン族とミスラ族へ、まるで動揺した様子は見られない。シェルによって阻まれたのだ。それに、彼ら自身のレジスト能力も相当高いのであろう。ダメージは、与えられなかったようである。
直様に、次の詠唱を始めるアドアヴァージ。その心内で、彼へ訴えかける心魂があった。彼の相棒である神獣カーバンクルである。 <駄目だ、アドアヴァージさん! 怒りに身を任せてはいけない!!> だが、それを嘲笑うかのように、彼は自身の心内へ宿った怨念の炎へ突き動かされていた。徐々に、徐々に膨張していくその炎へ思考を任せ、ただ、操り人形のように詠唱するアドアヴァージ。 徐々に練られていく方陣のイメージへ歯噛みしながらも、カーバンクルは訴えを止めなかった。 「聞け、精霊! 集え、我が手に! 我が声に応え、その能力を以って示せ!!」 紡がれた詠唱が方陣となって大地へ浮かぶ。アドアヴァージの手掌部へ精霊の奔流が渦を巻く。氷の属性。「範囲は?」と尋ねる精霊へ、仇敵を全てとアドアヴァージ。 「ブリザガU」 仇敵である三人の周囲を、精霊達の奔流が包囲する。悪戯な子供がからかって逃げ回るようであった。一瞬の後に氷塊へと化体した精霊が、三人を圧迫した。凍結させていた体躯を解き、還り立つ精霊達。しかし、結果はやはり同一であった。アドアヴァージは、表情を緊束する。
虚ろのような男へ体躯を寄り添わせていたミスラ族が、身体を離した。藤色をした御河童。切り揃えられた前髪の下には、まだ少女である顔立ちが在る。東方の、胴着と呼ばれる、白色をした外套を纏っていた。悠然と笑みを湛えた口元が開く。 「もしかして、この程度? こんなことじゃあ、愛しのお姫様は救い出せないよ?」 彼女もまたこの状況を楽しんでいるようだ。くすくすと嘲笑を零しながら、足をアドアヴァージへ向ける。 「さて、開幕だ。ハルク、壮麗なやつを頼むよ」 虚ろのような男が言う。ハルクと呼ばれた青いケープのエルヴァーン族は、返答せずに腰元へ括り付けていたハープを胸元へ置いた。片腕に抱き、余した腕の五指を弦に添える。そして、五指が覚醒した。まるで、各々が別の意思を有しているかのように旋律を紡いでいく。曲目はメヌエットとマーチ。ミスラ族が、潮風を手放しで一杯に受ける満帆のように、心地良さそうにその旋律を聞いていた。 アドアヴァージもお人よしではない。わざわざ詩が終わるのを、指を咥えて待っているわけではない。紡いでいた詠唱が、大地へ浮かぶ。腕を差し出す。標的はミスラ族。そして呪詛を放った。 「ウォーターV」 今度は荒波に化体した精霊達が、ゆっくりと歩み寄るミスラ族を飲み込んだ。だが、やはり結果は変わらない。アドアヴァージは、徒(いたずら)に体力と精神を浪費しているだけである。アドアヴァージが崩落した。片膝を付き、双肩を上下させる。元々疲労している上に、強力な魔法を立て続けに三つも放ったのだ、無理も無い。はあ、はあ。荒い肩息を吐きながらも尚、アドアヴァージは詠唱を紡いでいた。今の彼にとって、大事は保身ではなく、眼前の仇敵を滅却する事――その一つのみなのである。そういった様相の彼に、幾ら内方よりとはいえ、カーバンクルの声が届こうはずもなかった。弱々しく腕を差し出すアドアヴァージ。やはり標的はミスラ族――が。 アドアヴァージの顔面が大地へ沈む。アドアヴァージの眼前で歩行を静止したミスラ族が、足裏でアドアヴァージの顔面を押し込めたのだ。彼の差し出していた腕が、砂の城のように容易く崩落する。
「あらあ、気絶してしまったの?」 アドアヴァージへ、ミスラ族の抑揚の富んだ声色が降り注いだ。じりじりと、捩じ込むように下肢へ力を込め、振り子のように足裏を往復させる。 「あなたがこんなに早く気絶してしまったら、劇(オペラ)が退屈じゃあないか」 言葉とは裏腹に、ミスラ族は満足そうであった。嗜虐性、狂喜、侮蔑、瞳の奥でそういったものが、塒を巻いてうねっている――と。 アドアヴァージを方陣が囲んだ。ミスラ族が不思議そうに表情を緩める。その次であった。ミスラ族の頭上へ、強大な岩の塊が落下した。轟音を立て、小躯の少女を押し潰す。ストーン。黒魔術師が会得する最初の黒魔法にして、最弱の詠唱である。上位魔法が通用しなかった相手に、効果があるはずも無い。案の定、還り立つ精霊の化身の最中、ミスラ族は変調せずに立っている。 ミスラ族が、アドアヴァージの頭部を押し付けていた下肢を退けた。アドアヴァージは、動作する行方を窺わせない。そんな彼の様相を見てミスラ族が、くつくつと笑い始めた。次第に膨張していく感情。終にはダムを決壊した風に、天を仰ぎ、声に出して高笑いをあげる。 「あ・・・・・・、はは、あは、あはははは・・・・・・・。惨め。なんて、惨めなんだろう。弱い人が足掻く姿って、本当にみっともない」 ミスラ族が高笑いの最中、言葉を零していく。そんな彼女の様子を、ハルクは、呆れ顔で、先生と呼ばれる虚ろのような男は、変調しない様子で眺めていた。 男が歩き出す。ゆっくりと。その行方は、蹲るアドアヴァージ。男が、行方を進むと、ミスラ族は高笑いだけを仕舞い、一つ、二つと後退して席を外した。ミスラ族の脇、アドアヴァージの眼前まで歩み寄ると、足を止める。 歩み寄るのと同一の速度で上体を屈めた。腕を伸ばし、毛髪を掴む。やはり同一の速度で、上体を持ち上げた。自然に引き上げられるアドアヴァージ。沈没した船体を引き上げるように、顔、上体、と順番に、徐々に持ち上がっていく。二人の視線が合ったところで腕が止まった。 対照的な二つの顔が見合う。柔和な微笑みを浮かべる、ペイナイトのエルヴァーン族の青年。覚束ない意識の最中で、双眸を怨念で滾らせるヒューム族の中年男性。距離はアドヴァージの漏らす気息が、男の顔にかかる程だ。眼前に、こんなにも間近に仇敵の顔がある。だというのに、何も出来ないのか。何も出来ずに、好きなように甚振られて、無様に、あいつを助けられずに死ぬのを待つだけなのか。既に切歯扼腕する力さえも残っていない。アドアヴァージの体躯が、痙攣した風に小刻みに震えている。その正体は焦燥、憤慨、悔恨。どれも混在せずに、滅多矢鱈(めったやたら)に絡み合い、彼の心魂を掻き毟っていた――と。
男が態勢を保持したまま、顔だけをアドアヴァージへ寄せた。肉薄そうな唇が、アドアヴァージの耳孔へ寄り添う。 「そんなに僕が憎いかい? アドアヴァージさん」 アドアヴァージは、男の方へ双眸を引き摺る。彼の声色は、無色透明であった。囁くと表現するのも過言な程に小さく、柔和、穏やかと記すのも過言な程に虚ろである。この男の最中に在る虚ろが、接触を開始したのだ。 「そうだろうねえ。僕は貴方の大事なものを悉く奪って来た」 媒介となるのは言葉だ。耳孔よりするりと入り込み、思考と心内へ侵入を果たす。侵入した言葉は、花粉を撒布する風に拡散して溶け込む。そして心魂の深奥――真底にまで潜り、探るのだ。その人間の欲望――隠せない本能を。男の言葉は尚も続く。 「そして今も――」 くすりと笑む。アドアヴァージの表情は動かない。しかし、怨念は確実に膨張を続けていた。それがこの男には読めるのか。男の笑みが、アドアヴァージにも判らない程に深まった。 「けれども残念だ。貴方は弱い。だから、また一つ大切なものを失ってしまう」 男の言葉へ誘導されるように、膨張していく怨念。まるでそれへ圧迫されるように、アドアヴァージの気息が、大きくなる。ゆっくりと、ゆっくりと、ゆっくりと。 「僕を殺したいと望んでいる。でも、君には力が残っていない」 彼の言い様は、まるでアドヴァージの心内を見透かしているようであった。事実、そうなのかもしれない。アドアヴァージは、怨念という名の動揺が増幅していくばかしだ。次に男は、信じられない言葉を口にした。 「力が欲しくないかい?」 とんだ提案だ。余した腕の手掌部へ炎が燈る。Cluster族とよく似た黒い炎。 「大切な人を守る強大な力」 言葉が拡散する。心内で。思考で。双方の一杯へふわりと広がり、芳香を漂わせる。欲望へ身を寄り添わせ、甘言を吐く。アドアヴァージの心内に、彼の言葉が輪唱を繰り返していた。大切な人を守る力。それさえあれば――――。アドアヴァージの体躯を、今にも破裂しそうな気勢で膨張していた怨念を、男は手玉に取ったのだ。 男の表情に変化が訪れた。表情へ然した変化は窺えないが、その瞳の奥へ狂気が孕む。人間の心魂が崩落していく様を見て、恍惚感を感じているのだ。狂気という外に無い。 「さあ、アドア――――」 男が言葉を停止する。掌に燈っていた黒色の炎が消滅した。彼の瞳に映ったのは方陣である。ハルクが宿泊施設で使用したものと同一であった。一際強く発光して、空へ昇る。次の瞬間――。
ぱあん、ぱあん、ぱあん――――。
銃声が三つ鳴いた。弾道は各々ハルク、エルヴァーン族、ミスラ族へと滑る。しかし、どれもプロテスの壁に阻まれダメージには至らなかった――と。 「猿芝居はここまでだ」 エルヴァーン族の背後より、言葉が零れた。ヒューム族にも関わらず、彼と殆ど変わらない長躯。ブロンドと呼称するには、淡彩な黄金色をした短髪。そして、陽光を受けて煌く、右耳のサンイアリング――“ハゲタカ”ことバルド・イーグルの姿が、アドアヴァージの眼前に在った。片方の腕で、先程まで黒色の炎が燈っていた男の腕を取る。余した腕で、エルヴァーン族の首へ、短刀の刃先を立てていた。実に奇妙な構図だ。 突如現れたヒューム族の青年へ、ミスラ族が不快感を示す。先程まであれ程、悠然と湛えていた口元を緊束し、歯噛みする。眉間を皺め、険相を顔面へ彫り付けていた。 一方、バルドの表情は涼しい。瞳をミスラ族へ泳がして開口する。 「おっと、動かない方がいい。“大目玉”が飛ぶ事になる」 そう言って、再度双眸を泳がすバルド。彼が視線で示す先には、二つの人物の姿が在った。 アイとシャントットである。アイは銃口をミスラ族へ向け、トリガーへ指をかけている。そして、シャントットは既に詠唱を終えて、方陣の中心で聳立していた。その様は、まるで山岳である。二人とも準備は完了という訳である。 上記の銃声はアイの仕事だ。出現際に、緻密に相手を射る狩人である。それに、その脇には、今にも爆発寸前といった、世界最強の魔導士の姿がある。“大目玉”で済まされるとは思えない。
沈黙の最中、均衡が続いた。否。この様は、沈黙と呼ぶには余りにも喧然としている。竜虎相搏(う)つ。各々の気勢が化体して、拮抗している様であった。 その均衡を破ったのは、虚ろのようなエルヴァーン族の青年。その、くつくつとした笑い声であった。背面で拘束するバルドが諦視する。波が引くように、彼の顔面から表情が抜けた。 「どうやら、オペラはおしまいのようだ」 「先生!!」 男の言葉へ反抗の声を挙げたのは、ミスラ族であった。男の双眸がミスラ族へ向く。ミスラ族は、顔を逸らした。悔恨、悲哀、苛烈を湛えて。男が、アドアヴァージを掴んでいた腕を放す。解放されたアドアヴァージは、そのまま大地へ落ちる。男の人のいい笑顔が、シャントットを向いた。 「博士、また参ります」 次の瞬間。巨大な方陣がギデアスの大地へ浮かぶ。アイの銃口が、滑るように男へ向かう。その脇でシャントットが、呪詛を放っていた。強大な精霊達の奔流が唸る最中に、ぱあんという乾いた銃声が、飲み込まれる。 空間を断裂するような轟音と、眩暈を起こしそうな白色の闇が、一面を被覆した。シャントットが放った呪詛、その名はサンダガV。常軌を逸脱した雷鳴と雷光へ化体した精霊達は、役目を終えて一斉に還り立つ。 だが、その最中に仇敵の心魂は含まれていなかったようだ。確かに彼らの姿は消滅していた。が、出向いた先は、天上ではない。転移を果たしたのだ。
しかし、三人の注意は、既にそちらへは向いていなかった。バルドが、得物を仕舞って腰を下ろす。アイとシャントットも、それぞれ駆け寄った。行方はアドアヴァージである。 バルドが、アドアヴァージの体躯を仰向けに反転した。小さいが、息はしている。力なく開く双眸。表情も虚ろだ。肉体的にも、精神的にも、相当の負荷を負っているのだろう。 バルドは、腰元へぶら提げた小袋へ腕を突っ込んで、直ぐに引き上げた。引き上げた手掌部には、小瓶が掴まれている。中には、紫色の液体が入っていた。器用に片手で蓋を開けると、その口をアドアヴァージの口元へ添えた。瓶を傾ける。アドアヴァージの喉元が、んぐ、んぐ、と鳴る。小さな瓶の中身は、直ぐに空いた。
◇ ◇ ◇
喪失していた輪郭が、重なり始め、曖昧になっていたレイヤーが、明確になっていく。まずアドアヴァージの双眸へ映ったのは、二つの顔であった。心配そうに眺めるアイ。表情を仕舞い、様子を窺うバルド。その時シャントットは、少し離れた位置で、顛末を窺っていた。眉間を僅かに皺めて、表情へ微かな不安を湛えている。 と、アドアヴァージの意識は、遽然と覚醒した。双眸を大きく見開いて、表情を唖然とさせる。双腕で、上体だけ起こしていく。精神的にも、肉体的にも疲労した体躯を持ち上げるのは、彼が思っていた以上に困難なようだ。瞑目し、歯噛みしながら、仕掛けられたグラビデへ抗うように、ゆっくりと起こしていく。
アイは、居ても立ってもいられないのであろう。回り込んで屈むと、アドアヴァージの肩へ腕を回した。そのまま自身の肩を貸す。バルドは、その様子を眺めながら一つ気息を零した。表情へ、悠然で柔和な笑みが蘇る。アイに一息遅れて、アドアヴァージへ肩を貸した。 「おっさん、アイの肩を借りたんだ。この貸しは高くつくぜ」 屈めていた体躯を、アイと共に持ち上げながら、バルドは軽口を叩く。アイは視線だけで叱った。しかし、その表情はどこか照れくさそうである。 アドアヴァージは、大地へ瞳を落としていた。その表情は冴えない。 「有難う、もう大丈夫だ」 体躯を起こしきった辺りで、アドアヴァージが、消え入ってしまいそうな語調で言葉した。 アイは、心配そうにアドアヴァージへ顔を向ける。しかし、その先でバルドが笑みを仕舞い、一つ、頷く。アイは、まだ表情へ余韻を残したまま、バルドは、変調せずに、アドアヴァージから肩を外した。 アドアヴァージが、体躯を反転する。アイとバルドは、その時「有難う」と微かに男が漏らしたのを聞いた。アドアヴァージが、まず一歩を踏み出した。そして、遅れてもう一つ。そしてもう一つ、もう一つ、もう一つ、と、アドアヴァージが歩行を進めていく。背面を丸めて、ゆっくりと進んでいくその様は、亡霊が這いずっているようであった。
アドアヴァージは、一つずつ足を前方へ差し出しながら、前方で、同様に幻影の如く腰を下ろすケイの事ばかしを思い描いていた。早く声を聞きたい。早くその温もり感じたい。早くその笑顔を見たい。思いは、近付く度に強くなり、引き寄せられる。 幾程の時間がかかったか。アドアヴァージの足が静止した。アドアヴァージにとって、この短い道程は、酷く長い道程(もの)へ感じられたに違いない。一つ、二つ。三つ。肩息を吐き、開口した。 「ケイ・・・・・・」 項垂れる彼女の顔へ零した。葉末から零れ落ちる雫のように。だが、彼女の反応は無い。どさ、と音を立てて、その場に崩落するアドアヴァージ。下から覗く彼女の顔へ、表情は無い。「ケイ・・・・・・」もう一度零すが、やはり反応は無かった。寝息のような息遣いが、口元から漏れているだけだ。 その時の彼の表情を見たものは居ない。が、バルドは、彼の背面を眺めながら、確かに知覚していた。その男の気質が、絶望で爛れていくのを。ずるり、ずるりとしがみ付くように、皮膚が、剥がれ落ちていく。徐々に、露わになっていく心魂の正体は、上記の通り絶望である。救い様のない、悲哀だ。 アドアヴァージが、脇にぶら下る彼女の両手を取った。抱き締めるように両手を添える。 温かい。息遣いも、温もりも、確かに此処にある。此処にあるではないか。なのに――――。 アドアヴァージが、頭を落とした。額が、彼女の両手を包む、自身の手掌部へ当たる。顔がくしゃりと潰れた。それは降り始めの雨のように、ぽつり、ぽつりと大地へ滴る。やがて、アドアヴァージの口元から、すすり泣く声が漏れて、それは、泣哭へと化体した。
「――――――――――――――――――――――――――――――――――」
言葉にならない糾合が、天上へ昇る。昇華されずに上昇していく。 全て、奪われてしまった。昨日までそこに在った全てを。温もりも、息遣いも、まだこうしてあるというのに、昨日までここに在った日常を、丸ごとごっそりと奪い去られてしまったのだ。 涙は止まらず、次から次へと滴っていった。すまない、すまない、すまない、すまない。心内でそればかりを呟く。彼の有様は、それを糾合に化体して、空へ、大地へ、この世界中へ、吐き出しているようであった――――。
◇ ◇ ◇
「博士――」 アドアヴァージの背面を眺めながら、バルドが呟くように言う。 「あいつと一体、どういった関係なんだ―――――」 シャントットが、弾けるように表情をぴくりと震わせて、そのまま沈む。バルドが続けた。 「あいつは最後『博士、また参ります』と言った。それに、貴女の様子は出会った頃からどうも変だ。戻ったら、聞かせてくれ――――」 バルドは、一掬の表情の変化ですら読み取る。気質の変化を、音や、映像へ化体して知覚する事が出来るのだ。シャントットは返答出来なかった。 バルドが歩みだす。行方は、依然しゃくりを上げるアドアヴァージである。 アイは、歩み行く彼より、シャントットへ顔を移した。アイは、元より純然な性格である。様々な人間の感情が、伝染しやすい。アイの心内へ、不安が雲のように覆う。それは表情へ如実に現れていた。アイもまた、バルドへも、シャントットへも、アドアヴァージへも掛ける言葉を持ち合わせていない。心内で降る雨脚へ、打ち拉れるばかしである。
この日、ギデアスでこのような事件が起こったのを知る者はいない――――――――。
---------------------------------------------------------------------------------------物語は次回に続く
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| 投稿日時:2007-06-20 18:46:36 |
| [003] 感想記事の投稿有難う御座います。 |
| 投稿者:JR(名取) 投稿数:96 |
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確かに。前回あれ程男性陣へシャーシャー唸っていた博士が今回は一言も口を開いていませんねw; おせんちか?(作者だろうが;) やはりあやうやにしたまま、振り逃げでセーフを勝取れる程の実力は、まだまだ俺にはなかったみたいですね; 伏線もなく事件を起こしても誰もついてこれるわけもなく、今回は完全に読み手の方々を突っ放す作りになってしまいました^^; アドアヴァージと一緒に俺の力も全く及ばずです; 裏の話につきましては、次回の『ほんの小さな』で博士にちょろっと語ってもらって、それからまた主人公を変えて順を追って、これまでの経緯を説明していきたいと思います。 あれです。修○の刻13巻裏みたいな。虎と狛みたいな。(訳わかんないし、違うから。言い訳はいいから); 「大目玉」は最後の抵抗です^^; 危うくケイを拉致った三人組は、サンダガUとアイの凶弾の餌食に。 ご期待に添えられるだけの作品を創作出来るように精進したいと思います!
点数:0 点
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| 投稿日時:2007-06-29 00:53:23 |
| [002] 無口な博士 |
| 投稿者:Bandit(目録) 投稿数:137 |
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というのもこう、なかなかお目にかかれるものではなく(笑)。 いやー本当に一体何がどうしましたか。ケイさん拉致か。アドアヴァージさん力及ばずか。しっかり。 この裏で果たして何があったのか。いやはや見事な攪乱っぷりです(笑)。
つーか「大目玉」は良かったですね。確かにあのお方らを怒らせたらタダでは済まないに違いない。
次回は「名も亡き〜」との事、期待してお待ちしております。
点数:6 点
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| 投稿日時:2007-06-28 00:51:20 |
| [001] あとがき。 |
| 投稿者:JR(名取) 投稿数:96 |
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さあさ、というわけで急展開を迎えましたほんの小さな物語。謎の敵の襲来に、シャントット博士の秘密。そしてケイとアドアヴァージの運命やいかに!! それでは次回まで皆様御機嫌よう――――(フェードアウト)
おい、待て! なに、この急展開は!? あの三人組は何者!!? いつの間にケイがこんな様になってしまったの!!?? バルド達はなんでアドアヴァージ達の場所をつきとめられたんだ!!!?? ごっそり約1話はあるであろう内容をごっそり抜き取って今回に至ったわけでありますが、その内、別視点でこの空白の1話をお届けできると思います。恐らく;(曖昧じゃねえかよ)
今回登場した仇敵のハルク、エルヴァーン族の青年は過去ログの『作品集その2』にてJRで検索すると無題がずらりと並んでいます。その下から4番目(アドアヴァージ編3話)〜12番目(アドアヴァージ編11話)のエピソードに登場する過去キャラです。ミスラ族は、上記の別視点で、その内出てくると思います(再び曖昧;) 因みに作中にさらりと出てくるレイラ・ロニのエピソードは同作品集の下から10番目(アドアヴァージ編9話)にて掲載されています。もしよろしかったらお手数ですがご覧下さい^^(宣伝;)
上記の一切が気にならない位、物語に引き付ける事が出来ていたら、至福なのですが、それは、やはり夢物語のようなものだと思います; 句読点の位置、使い方。表現の方法でよいと思ったもの、違和感を感じたもの、ほんの些細なものから、明確なものもまで。ご意見頂けると非常に嬉しいです。
次回は、名も亡き英雄の続きを書きたいと思います。最後まで読んで下さった皆様方、誠に有難う御座いました。
点数:0 点
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| 投稿日時:2007-06-20 18:47:40 |